各種競技について

競技紹介

WJEMAでは夏JEMA(Summer Conference)を中心に英語に関する競技を行っています。その内容を紹介します。

 

Speech

Speechとは、「あるテーマに関して、制限時間内に自分の考えを述べ、それをジャッジに評価してもらう競技」です。WJEMAにおけるSpeechでは、制限時間は7分間、テーマは完全に自由です。ジャッジは、日本人1人とネイティブ1人(予選の場合)によって行われ、スピーチの内容、英語の表現や発音の巧拙、ジェスチャーなどの表現力について、定められた採点表に基づいて評価してもらいます。そして、100人超の予選参加者のうち、14名が決勝へと進出し、予選で行ったのと同じスピーチを、次は4~6人のジャッジの前で行い、最終的な順位を決めてもらいます。

 

この一見単純そうな競技を別の一言で表すなら「take-home message(聴衆に家に持って帰ってもらいたいメッセージ)を論理と感情の両立から伝える英語のプレゼンテーション」。英語力や正確な発音はもちろん、自分の考えを筋道たててまとめる論理力、たった7分間のうちに潜む奥深さに驚くと同時に、魅せられることでしょう。

 

そんな奥深いSpeech競技ですが、他のDebate,BMCに比べ競技としての専門性が低いと同時に、この2協議の基礎となる英語力や論理力を鍛えることができるため、毎年多くの1回生が参加してくれています。そして、そこでSpeechの奥深さに魅せられ、さらにもう一歩奥へ進みたいと思って再挑戦する上回生も多いです。

 

この魅力的で、門戸も広いSpeech競技に、皆さんも参加してみてはいかがでしょうか?

 

Debate

Debateとは、簡単に言いますと、「英語を使ってJudgeである第三者を説得するゲーム」です。WJEMAでは、Academic DebatePolicy Debateを採用しており、これはAffirmative(肯定側)Negative(否定側)に分かれ、日本政府の政策(「日本政府は死刑を廃止すべきだ」など)について英語で議論し、最終的に第三者であるジャッジが判断して勝敗を決めます。そこでさまざまな能力を鍛えることができます。

 

①まずは説得するには英語をしゃべることが不可欠です。よって英語力があがります。

②きちんとした論理に基づいた議論が要求されるので、論理的思考力が養われます。

③自分の意志とは関係なく肯定側、否定側になるので、常に肯定、否定の両側から考えなければなりません。よって客観的な視野が身に付きます。

④自分のいいたいことを第三者に簡潔にわかりやすく説得力をもたせて説明するので、プレゼンなどの役に立ちます。

 

このようなことをディベートを通じて学んでいくことができます。みなさんどうぞ挑戦してみてください。

 

BMC

BMCとはBasic Medical Conferenceの略で、基礎医学の分野から毎年あるテーマを選んで、それについてスライドを用いて、英語でプレゼンテーションを行うものです。

基礎医学というのは、生体の機能。病気のメカニズムやその分子機構などを研究する分野のことです。したがって、ある程度医学の知識を必要とするので、競技参加者は基本的には3、4回生以上が中心となります。

採点は、英語のスピーチやスライドのデザイン、構成だけでなく、分析、説明、論理性が十分かなど多くの項目にわたって総合的に行われます。また、発表後のジャッジから発表者へのQA(質疑応答)も採点の対象です。採点を行うのは、医学の現場で活躍されている教授二名、出場大学から各一名の学生ジャッジ(上回生)です。

BMCに出場するために、準備をすることを通じて、医学英語の知識はもちろんのことながら、発表内容を理解するために多くの論文を読むため英語の論文の読解能力、パワーポイントを用いるのでプレゼンテーション能力の向上など、将来医学だけでなく、生命科学分野の最先端で働く皆さんにとって必ず必要となってくる能力が鍛えられることでしょう。